
こんにちは、特命リーマンです。
成長という言葉について考えてみました。ぼくは、この言葉に支配されていた時期があります。
成長
よく聞く言葉ですよね?成長ってなんでしょうか。
ぼくは、幻想、まやかしだと感じています。
こんな言葉に振り回されてはいけないと、声を大にして言いたい。
その理由を解説していきます。
定義が自分次第
はっきりいえば、曖昧なんですよ。
xxができるようになることを「成長」と仮に呼んでみるとしましょう。
できるの定義は何でしょうか?色々ありますね。
- 英語でお客さんにプレゼンできるようになる。
ありそうですね。
でも、プレゼンできるようになってお終いでしょうか?
その次を求めて行かねばなりませんよね。
- 英語で契約を獲得する。
いいでしょう。
つまり言いたいことは、できるようになりたいことって、無限に出てきてしまうんですよ。
こういうやり方もあるとは思いますよ。飽きない人は、楽しく成長=できるようになりたいこと、を追い求めて走り続けることができます。
一方ぼくは、何だか終わりのないラットレースを走らされているような感覚を覚えます。
- xxという数字を達成できたとき、ぼくは成長したと感じます。
うん、ありそうですね。
この人が、成長を目手に掲げているのであれば、違和感を覚えます。それは成長したいというより、ノルマを達成したいだけじゃないか?と。
結果を出しているので、それは素晴らしいことだと思います。むしろ、成長したいとかゴタゴタ言わず、結果にフォーカスしたらええんちゃうの?と。
思考停止してしまう
成長、転職理由によく出てくるワードですね。
- コンサルに行って成長したいんです!
・・・で?っていう。
ハードワークをいとわず、働きたいのは、コンサルティングファームで働く自分に酔いたい、周囲に俺は賢んだぞとドヤりたい、そんな思いが垣間見える人もいます。
成長してどうなりたいんでしょうか?
- 今の職場で働く自分が嫌で、とにかくコンサル行って修行したい?
→なんで今の職場は嫌なんですか?
- 今の職場では成長できないから、コンサル行って成長したい?
→なんで今の職場じゃ成長できないんですか?
転職理由に「成長」を置いている人は、もう少し深掘りしてほしいです。
根本原因が掴めていないのに、「成長」というワードで誤魔化していることに気付けない。まさしく思考停止ワードだと思うわけです。
その先に何があるのかを見極めるべき
成長という言葉の先に、何を見据えるかが最も重要です。
- 成長してxxができるようになった、yyができるようになった、、、
→これを永遠続けますか?
- とにかく俺は成長したいんだ・・・
→永遠成長し続けたいんですか?
成長って、プロセスでしかないはずです。それ事態が目的になっている人が多すぎる。(あえてそうしている人はよほど達観されている方でしょう)
まず目的、ゴールがあるべきなんです。
それを達成する手段は何か?という話です。そのためにスキルアップしなければならない、それを成長と呼ぶのであれば、淡々と実行するだけです。
志望動機とかに落とし込むのであれば、
- xxという経験を経て、yyという結果を導きたい、ということでしょう。
yyが成長だとしたら、なんだかぼやけないでしょうか?
世界中で苦しんでいる子供を助けることができる、とかめちゃくちゃ具体的な目的ですよね。誰しもが頷ける結果です。そして、活動内容がその目的に直結しているかもわかりやすい。成長のためって、なんも考えずに仕事してるんかなーと思っちゃいます。

ぼくの転職の目的
転職の軸
ふたつあります。①ワークライフバランスの充実と、②ベネフィットを享受しつつレアな経験を積める、です。
①ワークライフバランスを充実させるためには、仕事を早く終わらせねばなりません。
そのために、エクセルが使いこなせるようになるとか、製品知識を蓄えるとか。それって、成長したいからとかじゃないんですよ。ただ仕事を早く終わらせたいだけ。仕事を早く終わらせるために必要な残業は、やるんです。自動化できる仕組みを作る仕事とかね。
②もう一つは、ちょっと仰々しく書いてしまいましたが、つまりは海外駐在です。会社の金で海外に住める=大きなベネフィットですね。海外で生活できる=レアな経験積めますね。これを達成するためであれば、ちょっとワークライフバランスが崩れても、許せます。少なくともぼくはその自分が納得しているところです。海外の暮らしって、好きなんですよ。しかも会社の金ですしね。控えめにいって最高です。

やらないことを決める
できるかぎりワークライフバランスの充実を目指します。そこでワーカホリックになるのは違いますが、少数精鋭の海外駐在員として仕事をサボるのはそう簡単ではありません。生産性を最大限高めるなど、そっちに軸足を置いて活動していきたいところですね。
ここで強調しておきたいことは、上記2点に合致しない仕事はしないということです。
明らかにワークライフバランスが崩れす仕事はしませんし、海外駐在の可能性のない仕事は選ばないということです。後者はサラリーマンを卒業したらチャンスがそう簡単ではないので、サラリーマンの特権と言えるかもしれません。
このように、自分の中のルール、ガイドラインがないと、仕事ってなんでもよくなりがちです。成長できればどこでもええわ、とかなっちゃったり。好き勝手仕事を選んで、後悔するのは紛れもないあなたです。軸を持ち、仕事を選ばねばなりません。
物事はシンプルに考えましょう。あなたは何を得たいですか?地位?お金?時間?何を選ぼうが、あなたの自由です。それを求めれば、掴むことができます。逆に、求めなければ、掴めません。
40代とかになってから求めても、難易度はかなり高くなってしまいます。
1日でも早く、自分が何を求めたいのか、定義しましょう。軸を持つんです。
それに沿った行動を、今の自分はできているでしょうか?ゴールに向かって歩いていなければ、到達することができないのは誰の目からも明らかです。
ゴールを定義し、そこに向かって歩く。ただそれだけなんです。
ゴールが見えないから、成長とかいうワードに振り回される。そのことに、ぼくはようやく気がつきました。
今日はゴールに近付いたかな、と振り返る毎日。ゴールに近づく実感が、自分を鼓舞してくれる感覚。いまどこにいるかを常に確認するイメージ。
成長はプロセスに過ぎない、求めたいゴールを定義することがもっと重要である、、、今日はそんなお話でした。
All the best,
特命リーマン