雑記

【書評】政権奪取論 by橋下徹

こんにちは、特命リーマンです。

今回ご紹介する本はこちらです。

誰もが知る、橋下元大阪府知事/大阪市長の書籍です。

橋下さんは、2008年に3歳の若さで大阪府知事に、2011年に大阪市長に就任し、長として組織を率いてこられました

テレビ番組に出られていたのも束の間、政界入りし、国民に大きな影響を与えましたよね。

記者の質問に応える動画などがYoutubeに転がっていますが、記者を論破する姿が痛快です。めちゃくちゃロジカル。それでいて、自分の意見を持っているところが本当にカッコいいと思います。ぼくは橋下さんのような人の下で働きたいとさえ思います。

政治という自分とはかけ離れた世界ではなく、自分の仕事の世界、ビジネスの場になぞらえて読んでみるとエキサイティングに読み進めていけますよ!

野党の弱さ

橋下さんは、現在の日本の政治に問題を感じています。

それは、野党の力が弱い、ということ。

現在、日本は自民党一強の状況です。野党は、自民党の政策に反対をするだけで、そこに明確な方向性やビジョンは見られません。

自民党は、桜を見る会など、国民の不信感をあおる対応も見られますが、それに対する野党の対応も十分ではないと見られています。

森友・加計学園の問題について言えば、公文書の改ざんや、外形的公正性の欠如など、様々な問題が見られました。しかし、野党は十分に攻めきれませんでした。

聞き出したいことを聞き出す前にすべきことは、周辺事実を徹底的に調べること。

関係者へのヒアリングを十分に行って、周辺事実を周到に調査した上で本丸を攻めるということ。

筆者は弁護士でもあり、優れた尋問の技術を有していることに疑いの余地はありません。

仕事を進める上で、相手から情報を引き出したい場面は多々あります。

直球の質問に答えてくれる相手であればいいが、みんながそうではありません。

みなさんは、聞き出したい情報の周辺について、事前に徹底的にリサーチできているでしょうか?

民主党の躍進

2009年には民主党が政権を奪取する大きな出来事がありました。

与党・自民党の求心力が著しく低下したタイミングであり、自民党はそのときに自分たちの政治を反省し、新たな方向性を模索するきっかけとなったのも事実です。

野党が強いからこそ、与党による政権のおごりの増長に歯止めをかけることができます。

一強しかいない世界って、面白みにかけていくんですよね。

ゲームをやっていても、相手が強いから面白い。自分が強すぎても、張り合いがありませんよね。

政治のあるべき姿

国を誤らせないように、一生懸命考え抜いてこれだという方向性を示すことに尽きます。

日本のような成熟した民主国家においては、国民の選択が国を作り、動かしていくこととしています。

情報が開示された中で、有権者がそれでも選んだということであれば、それは正しいポピュリズムといえます。

政治家は、有権者の意向を一生懸命探ることが求められますが、あわせて大事になるのが、国民にとって必要・合理的な政策を実行することです。

実行には現状の変革が伴います。

そのためには様々な壁を乗り越えていかなければなりません。

実行にあたって、業界団体との軋轢や、政治家同士の戦いが生じます。方向性を出すだけでなく、いかにしてそれを実行するか、そこまで考え抜かれた実現可能なプランを有権者に示すことが重要となるのです。

ビジネスとの共通点

これは、ビジネスに対してもまったく同じことが言えます。

カスタマーに対して、自社の製品を売り込むなり、協力して何かに取り組むにあたって、方向性を示し、いかにして実現させるのかを力強く訴える場面を想像してください。

そこには、一定の実現性が伴わなければ、机上の空論として聞き入れらることは難しいことは明らかです。

事前の調査、準備をしっかりしなければ、納得させられる提案などできるはずがありません。

相手の意向を探り、徹底した調査の上に提案する、当たり前のように聞こえる基本動作の再徹底をこの機会にしていきましょう

自民党に対応できる強い野党を作るには

まず、自民党とは異なるアプローチを取ることが重要になります。

有権者の選択の動機は、現状への満足か、不満しかありません。

与党の政策への不満であれば、野党は政策的な新しい道を示さなければならないし、与党の実行力やその他の態度、振る舞いへの不満であれば、そこに確実に対処しなければなりません。

本書では、与党との決定的な違いを明学にアピールすることに注力すべきであることが強調されていますが、野党として、反対のみで、自らのビジョンを出せないのは最悪となります。いわゆる、口だけというやつですね。

自らのビジョンを打ち出すのは簡単なようにも聞こえますが、目の前の利益に固執する野党議員たちは、組合依存から脱却できず、本当に訴えるべきことを出さない現実はあるようです。

アプローチの選定

徹底的なマーケティングで有権者が望むことや日本にとって必要なことを科学的・合理的に探り、それに沿った政策を磨くことの重要性が挙げられています。

自分の政策はいかに素晴らしいかを、声高らかに主張しても、有権者はもはや付いてきてくれない時代に突入しています。

有権者の現在利益より将来利益を重視した日本の新しい道を提示し、挑戦する熱を意図的に発する。熱の発し方について考えると、口だけではなく、実行していく、ということを意味します。

地味で細かなことの積み重ねが非常に重要であり、そこまでやるか!と思われるくらいの努力をやって、ほんのちょっとそれが世間に伝わると筆者は語ります。

また、自然と有権者に伝わるのを待つのではなく、積極的に有権者に向けて発信する必要もあります。

自社の素晴らしい製品は何もしなくても売れるというと、当然ながらそうではなく、「そこまでやるか」という売るためのアクションを、積極的に絶えずしていくということと同義なのでしょう。

政権を担う器

実行する組織が整っていなければ、いくら政策の中身が素晴らしくとも、机上の空論で終わってしまいます。

機能する組織を組成することが重要ということです。

橋下さんが創設した日本維新の会の失敗例があげられています。

少ない活動量、戦略の欠如、組織のまとめる力とまとまる力の欠如、そして、議員の権力欲・名誉の欠如があげられています。

活動量については様々あるでしょうが、戦略に根差した活動が取れているかどうかが重要となります。

組織のまとまりについては、いかに深いコミュニケーションをできているか、ということに尽きます。

自分だけがよければ良いという発想では組織として大きな目的を達成することは難しいと言わざるを得ません。

人間関係力

組織の総合力をいかに引き上げられるか、ということですが、政治家には、人間関係力が備えるべき力の一つでいいます

自民党の強さを紐解くと、膨大な人間関係を積み重ねたことによる知恵と技術の結晶から来ていることがうかがえます。

政治の世界には、権力闘争が常に付きまとい、それに打ち克つために最も重要なもの人間関係力なのです。

相手を知り尽くしていないと、相手を失脚に追い込む効果的な策を編み出せないし、策を実行するにも人間関係力で人を動かさなければなりません。

これは、ビジネスの世界でも十分にあてはまるでしょう。

最後に

与党と野党は、ビジネスに置き換えて考えると、自社と競合です。

ビジネスとは、常に挑戦が求められる仕事なのです。

挑戦する立場として身を置くからこそ、自分を成長するために駆り立てる力も増長させることができます。

決して奢らず、ひかむきにやるべきことを戦略的に実行していく。

その先に光を掴み取れると信じてやっていきます。

 

 

All the best,

特命リーマン

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