
2020年もそろそろ終わりを迎えようとしている。
日系大企業メーカーに転職して1年が経ったアラサーの僕が、
今年はどんな年だったのかを振り返ることにしたい。
そこで得た気付きや反省を、翌年に活かすことを狙いとする。
コロナウイルス
COVID-19。
これ抜きでは2020年を語ることは無理だろう。
良くも悪くも、今までの生活を一変させる破壊力を持つ存在と言えよう。
在宅勤務

一番大きな影響を及ぼしたのは勤務場所に対する考え方ではないか。
大企業を中心に、密を避ける働き方を求められた。
当社も漏れなく在宅勤務を強いられることになった。
今までも「在宅勤務」という制度は存在していたが、正直形骸化していた。
大半の企業はそうではないか?
しかし今回の「在宅勤務」は強制力を持ったものだ。
いざ「在宅勤務」を実践してみると・・・最高、以外の言葉が思い浮かばなかった。
・勤務開始時間ギリギリまで寝られる
・出社する手間が省ける
・社内にかかってくる電話に出なくてもいい
・同僚からの面倒な質問が減る
・仕事終わりに上司と飲みにいかなくてもよくなる
・家族と過ごせる時間が増える
とまあこんな感じだろう。
一方で、人間は慣れてくるもので、不自由さも感じるようになる。
それらは後述していく。
今後も在宅勤務の波は続いていくはずだ。
メリットがデメリットをはるかに凌駕する内容であることは強調しておこう。
在宅勤務をさせてもらえない会社に勤めているのであれば、在宅勤務が可能な会社に転職することを強くおすすめしたい。
出張激減

いわずもがな、外出禁止によるものだ。
僕は出張がそこまで嫌いではなかった。
移動時間で仕事ができるし、会社の金で見知らぬ土地へ行き、体感し、現地の味を楽しめる。
カスタマーとも直接会って話をすることで関係性がぐっと深まる。
特に海外出張は、予定があるだけでちょっとテンションが上がる。
・ニューヨーク出張
・ドイツ出張
・シンガポール出張
どうだろう、これらの素晴らしい響きは。
そんな出張が、ほぼゼロになった。
ほぼ家から仕事をすることになった。
在宅勤務は素晴らしい。だが一方で、毎日毎日自宅の一室で仕事をし続けるのは、精神的には辛さもある。
代り映えの無い景色。
同僚との何気ない会話も無い。
毎日同じことの繰り返し。
こういったネガティブなインパクトがあることも強調しておきたい。
会食激減

密を防ぐ意味で、会食もなくなった。
今までは週に1回くらいはやっていたような気がする。
金額で言っても月10万は超えることが多かったのではないか。
年間で言うと100万円だ。
自分のクレジットカードで支払うことでポイントを得ていた僕はポイントの無い生活を強いられることになった・・・というケチな話もあるのだけど、
やっぱり食事をしながら会話をすることで人と人は関係性をぐっと深めるように思う。
特に海外のカスタマーであればなおさらではないか。
同僚との仕事終わりのいっぱいも、ゼロになると、案外さびしいものがある。
同じ部署に異動してきた人とは、Web上で顔を合わせるのみで、なんとも味気ない初対面だった。
退職を決めた仲間とも、いわゆるWeb飲みでサヨナラ。
こういった変化も、コロナによるものだろう。
人と人との結びつき、関係の持ち方、感謝の伝え方、、今までのやり方は通用しない。
時代だけでなく、自分にフィットするやり方を見付ける努力をしていくしかない。

GOTOトラベル

経済を回すための政策。地域クーポン券を合わせると、約半額で旅行できた。
これには凄まじい破壊力を感じた。いい意味で。
僕は旅行が好きだ。
いいホテルでいい時間を過ごす。
ただ、普通に行くと高いから、なかなかいけない。
つかの間の休息を得るために、大金を支払うかとうと、簡単には判断できない。
それが、「半額」となると話は別だ。
今まで泊まる選択肢の無かったホテル・旅館が候補に飛び込んでくる。
行ってみたかった土地への旅行が現実的になる。
僕はGOTOトラベルを使い倒した側の人間だろう。
支出はそれなりにいってしまったが、そのぶん得をしているともいえる。
旅行好きであれば、GOTOトラベルを使ってみる価値は十分にある。
引越し検討

コロナによる影響は多分にあるけど、かなりの時間を引越し検討に割いた年になった。
内覧も数十件に回っただろうか。
2ヶ月分くらいは、土日の大半の時間を使ったイメージだ。
・会社に通う必要がないのであれば、東京にこだわる必要もない
・駅に近いというよりも、広さ・快適さを重視したい
・周辺環境も重視したい。山、海。
結局引っ越しはしなかったので無駄な時間に終わった感覚にも陥ったが、決してそうではない。
住宅ローン、マンション、住設機器など、勉強するいい経験になった。
家族が住みたいエリアも理解を深められた。
引越しのタイミングは、自身のキャリアとも密接に関係する。
遠方への異動、海外駐在。また会社の福利厚生もよく確認しておく必要がある。
引越しを迫られる際には今年の経験をフルで活用していく。
転職検討

上司への嫌悪感
転職を考えるきっかけは、人間関係に起因するものがほとんどではないだろうか。
在宅勤務が当たり前となり、上司からのマイクロマネージメントが始まったことで、上司への嫌悪感がマックスまで上がってしまった。
会社にいたらしょーもない会話で何とか成り立っていたのだろうけど、そういった阿吽の呼吸がなくなった。
年齢層が高まると、Web会議にうまく順応できないとよく聞くが、当社もそのトレンドによく当てはまっていた。
合う、合わない、と言えば簡単だが、合わない上司の下で働くことが苦痛以外の何物でもなく、転職活動を開始した。


転職活動にささげた時間
トータルで4ヶ月くらいになるだろうか。
この間は、土日も、平日の仕事終わり、仕事中、ほぼすべてを転職活動にささげた。
ブログが停滞したのもこれによる部分が大きい。
4ヶ月というと、凄まじい時間ではないだろうか?
何かを極めようとすれば極められる時間だ。
それを、上司への嫌悪感から逃げたいがために消費してしまった。
転職活動をした意味

僕は重要なことに没頭する傾向がある。
転職といえば重要なことだ。適当にやり過ごすことはできない。
嫌な会社を抜けることが第一優先。この部分を手を抜くことはあり得ない。
結果として転職をしなかったが、本気で転職に向き合ったことで、次のステージに歩みを進めることができているのは間違いない。
4ヶ月を消費したとはいえ、現職で働くことへの納得感を強め、新たなチャレンジに踏み出すための養生期間になったと考えると、決して無駄ではなかった。
転職活動は疲れる。精神がすり減る。
これを毎年のようにやっていてはコスパが悪すぎる。
決意した内容に従い、ぶれずに頑張ってみるしかない。

現職に留まる決意

自分を納得させるポイントは大きく2つある。
1.給料、待遇が重要
2.海外駐在への可能性
まず1.だが、やはり働くのはお金のためであって、今よりも悪くなる環境に転職することはマイナスと考えた。
スタートアップでしかできない経験を積む、という考えも否定はしない。
しかしそれは成功を約束するものではない。リスクを伴う挑戦だ。
現職に留まることもリスクではあるわけだが、今はコロナ禍でもあり、様子見の感もあるが現職に優位性があると判断した。
2.については、本ブログでおすすめしつづけている海外駐在に光を感じていることからきている。

スタートアップにいってしまうと、海外駐在の機会はほとんどないだろう。
ここは日系大企業の分野だ。これこそが日系大企業で働く醍醐味ともいえる。
海外に会社の金で住めるチャンスがあるだけで、頑張れる気がしてくる。
あらためて振り返ると、これを手にしたくて転職してきたわけで。
数年はコロナ影響でうまくはいかないだろうが、それはどこにいようが同じだ。
来るべきチャンスを見越して、今から虎視眈々と準備をするしかない。
チャンスはいきなり飛び込んでくる。
それを掴めるのは、準備をしてきた者だけだ。
僕は、チャンスを掴みとってみせる。